ポカリスエットのラベルを眺めていて,表面に「無果汁」と記載されているのに,原材料を見ると「果汁」と記載されていることに気づきました.
原材料名
砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)
原材料として果汁が入っているのに無果汁と記載するのは一見矛盾しているように感じますが,これは複数の法律が関与していることに起因しているようです.
Q: 無果汁と表示しているのに、原材料に“果汁”と記載されているのはなぜですか?
A: 「無果汁」と表示しているのは公正取引委員会告示の"無果汁の清涼飲料水等についての表示"に関する運用基準によるものです。「5%未満の果汁を添加している場合、無果汁、果汁を含まず、果汁ゼロ、または実際の含有量を表示する義務がある」とされていますので、ポカリスエットでは「無果汁」の表記を採用しています。
一方、原材料表示の「果汁」はJAS法(農林物資の規格化および品 質表示の適正化に関する法律)によるものです。原材料に「果汁」を使用した場合には、その旨を記載するように定められています。
この2つの告示と法律に従い、ポカリスエットには原材料として「果汁」を使用しており、その含有量が5%に満たないため「無果汁」と表記をしています。*1
要約すると,「ちょっとだけ果汁が入っています」という意味のようです.