みーのいろいろ

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会社の後継者を育てるのは難しい

会社の後継者不足は昔から大きな問題であり、「事業承継・引継ぎ支援センター」が設置され、その対応を支援しているほどです。しかし、この問題は根本的な矛盾によるものだと思います。

そもそも、会社の後継者として十分やっていけるぐらい経営者として優秀な人は、自分で好きなビジネスを作って、自分で会社を設立するでしょう。わざわざ誰かの会社で部下として働くという選択をしないはずです。

逆に、会社に雇われてきた人のほとんどは、会社を経営したことがないので、経営者としての経験が不十分です。

したがって、会社の後継者を確保するためには、

  1. 会社で雇われている人の中から後継者を選んで、一定期間、経営者の経験を得るために、その会社の経営に参加してもらう。
  2. 外部から経営の経験が豊富な人に来てもらう。

のいずれかの方法しかありません。

1の方法は、経営をしたことがない人の中から、将来有望な後継者を選ぶという難しい決断をしなければならないというデメリットがあります。

2の方法は、自分で会社を運営できるような人が、わざわざその会社の後継者になろうというモチベーションを維持できるぐらい、その会社に魅力がなければなりません。

世の中には色々な会社が存在するので、全ての会社に適応できるわけではないとは思いますが、一定の傾向として、魅力的な会社ならば後継者を確保しやすいけれども、そうでない会社は根本的に後継者が不足する仕組みになっているのだと思います。