プロローグ
山の丘の上にみーは立っていました.パラグライダーの道具がみーの横に置いてあり,インストラクターから道具の説明,操作方法,コツ,気の持ち方などを教わりました.自分の中で納得し,すべては自己責任だという契約書にサインをしました.
その後,ランチを楽しみ,お腹がいっぱいになったところで,ついに大空に飛び立つときが来ました.自分とパラグライダーを接続し,安全確認を行い,さあ,丘から駆け下りようとしたとき...
目が覚めました.みーは自分の家の布団の中にいました.みーはパラグライダーの講習を受ける夢を見たのです.
未体験のことを夢の中で体験する
みーは今までにパラグライダーをしたことはありません.詳しく調べたこともありません.パラグライダーに関する知識は,テレビでパラグライダーをやっている人の様子を見たことのみです.
第三者の様子を見ただけで,自分が主体となって体験する夢を見ることができました.しかしながら,実際に大空を飛ぶ体験は,夢の中でも不可能でした.未体験のことを夢の中で体験しようとして脳がエラーを起こしたために目が覚めたのかもしれません.
そもそも人間は夢の中で未体験のことを体験することは可能なのでしょうか.夢を見る能力が十分あれば,未体験のことを夢の中で体験することができるとしたら,素晴らしいことです.
例えば億万長者になる夢を見たとして,大金を得ることになった商品やビジネスモデルなど過程も覚えていたら,それを現実世界で実践することで億万長者になれるはずです.
未体験のことを夢の中で体験できるようになることを「お告げ」と表現するのかもしれません.