今「八つ墓村」を読んでいる.その中に以下のような文がある.
つまり,いままで起こった三つの殺人事件は,犯人の描こうとする,血みどろな殺人円の円周上の,三つの点にすぎないのではあるまいか.そして,犯人がその円を描き終わるまで,われわれは何を目的として,こういう殺人が行なわれるのかわからないのではあるまいか.
『八つ墓村』横溝正史
数学的に,任意の異なる3点が与えられれば,その3点を通る円の方程式を求めることができる.したがって,犯人はその円の3つの点を与えている以上,主人公は殺人の目的が分かるはずである.
文学に数学的なツッコミを入れるのは場違いだと思うが,気になったみーでした.