みーのいろいろ

管理者「みー」のブログです.思いついたことを思いつくままに.

日本の国家予算の1.5%は

今回は医療の話. 平成23年度の日本の歳出は92兆円だそうです.ほぼ100兆円ということですか.

http://www.mof.go.jp/gallery/20110306.htm

さて,こんな資料を見つけました.

医療・介護を取り巻く現状(参考資料) 平成23年5月19日 厚生労働省

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/syutyukento/dai7/siryou1-2.pdf 25ページに,

慢性腎不全による人工透析 : 1人月額医療費約40万円,年間医療費総額約1.4兆円(平成21年) 人工透析の患者数は毎年約1万人増加. 平成元年:約8万人 → 平成11年:約20万人 → 平成21年:約29万人

出典:「図説 我が国の慢性透析療法の現況 (日本透析医学会)」,「第13回透析医療費実態調査報告 (日本透析医会)」

と書いてあります.

慢性腎不全の患者さんのための人工透析で年間1.4兆円の巨費が投じられているそうです.歳出の1.5%ということです.しかも,社会保障関係費が28兆円だそうで,これの5%に当たる計算になります.

この1.4兆円で,慢性腎不全の患者さんは生きることはできるそうですが,治ることはないようです.

このお金が無駄とは思いません.これで延命できる人が大勢いるわけですから.しかし,予算に1000億円ほど追加して,慢性腎不全の治療法の研究費にあてれば数年後にはみんなハッピーになるかもしれません.

日本はもっと医療研究にお金と人を注ぐべきではないかと思います.

ちょっと話が大きくなりますが,ここ最近の日本は,補助金,切り詰め,無駄を削る,など,歳出を減らそうとする方向に向かいすぎている気がします.経済がしているからこそ,研究や教育,科学技術にお金と人をつぎ込むべきだと思うわけです.しばらくは赤字が続きますが(今までもさんざん赤字だった),未来に多くの富が生み出せると思うのです.

ちなみに,日本全体の研究費の国家予算は1.3兆円だそうです.人工透析費より少ないらしい.あちゃー.

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/hatten/page06.html